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苦手な上司の機嫌をうかがうのを、やめました。
頼まれた仕事を全部引き受けるのも、やめました。
きっかけは『嫌われる勇気』という本です。
ネット記事やYouTubeで紹介されているのを
見かけて、紙の本を買いました。
読んだのは、会社員のころです。
正直に書くと、この本を読んだからといって、
劇的に人生が変わったわけではありません。
それでも、ひとつ大きく変わったことがあります。
モヤモヤしたときに、
「これは誰の課題なんだろう?」
と切り分けて考えられるようになりました。
この記事でわかること
- 『嫌われる勇気』がどんな本か
- 私の印象に残った3つの考え方
- 読んでやめた4つのこと
- やめてみて、どうなったか
『嫌われる勇気』はどんな本か

著者は、アドラー心理学の岸見一郎さんと、
ライターの古賀史健さん。
出版社の紹介では、フロイト、ユングと並ぶ
心理学三大巨匠の一人であるアドラーの思想を、
哲学者と青年の対話篇形式で解き明かしていく
本とされています。
目次には、
「トラウマを否定せよ」
「すべての悩みは対人関係」
「他者の課題を切り捨てる」
といった見出しが並びます。
この記事では、本の詳しい要約はしません。
私が書きたいのは、
「この本を読んで、実際に何をやめたのか」
だからです。
読む前の私は、こんな状態でした

嫌われたくなくて、言いたいことを
言えずにいました。
その場では言えないまま、あとからモヤモヤする。
他人の評価で気分が上下するのも、
しんどかったです。
評価が良ければ気分が上がり、
そうでなければ落ち込む。
そのぶん、疲れていました。
さらに、特定の人の態度が気になって、
仕事以外の時間まで考えたこともありました。
印象に残った3つの考え方

本の中で、特に印象に残ったのは次の3つです。
課題の分離
目の前の悩みについて、
「それは誰の課題なのか」と
線引きする考え方です。
他者の課題には踏み込まない。
本の目次にも「他者の課題を切り捨てる」という
一節があります。
承認欲求を手放す
他者の期待を満たすために生きなくてもいい、と
いう考え方です。
本の中では「承認欲求を否定する」という、
より強い表現で出てきます。
目的論
過去の原因ではなく、
「いま何を目的として行動しているのか」から
考えるものです。
本の第1夜は「トラウマを否定せよ」という章で、
「トラウマは、存在しない」という見出しも
出てきます。
この3つのうち、私の行動をいちばん変えたのが
課題の分離でした。
読んでやめた4つのこと

1. 苦手な上司の機嫌をうかがうのをやめた
これが、いちばん大きな変化でした。
以前は、上司の機嫌をうかがってから
動いていました。
「今、話しかけても大丈夫かな」
そんなことを考えていたと思います。
でも本を読んでから、
上司が不機嫌なのは、上司の課題だ
と考えるようになりました。
そこからは、用件だけを伝えるようにしました。
機嫌がいいか、悪いかは気にしない。
必要なことを、必要なときに伝える。
それだけです。
2. 頼まれた仕事を全部引き受けるのをやめた
以前は、頼まれた仕事を
ほとんど全部引き受けていました。
断ったら、
「嫌な人だと思われるかもしれない」
そんな気持ちもあったと思います。
いまは、手が回らないときは状況を
伝えて断ります。
ただ「できません」と断るのではなく、
「いま〇〇を進めているため、
ここまでは対応できます」というように、
状況を伝えたうえで断る形です。
3. 気が進まない誘いを、無理に受けるのをやめた
友人や知人からの誘いについても変わりました。
以前は、
「せっかく誘ってくれたから」と、
気が進まなくても参加することがありました。
いまは、気が進まないときは、
角を立てないように断るようにしています。
誘ってくれたことへの感謝と、
参加するかどうかは別。
そんなふうに考えられるようになりました。
4. 相手の代わりに解決しようとするのをやめた
相談を受けたときの話です。
以前は、相談されると、
「どうすれば解決できるだろう?」と、
相手の代わりに答えを探そうとしていました。
いまは、まず話を聞くようにしています。
相手の問題を解決するのは、相手の課題。
自分ができるのは、必要であれば話を聞いたり、
自分の経験を伝えたりするところまで。
そう考えるようになりました。
やめてみて、どうなったか

冒頭にも書いたとおり、劇的な変化が
あったわけではありません。
「『嫌われる勇気』を読んで、
人間関係がガラッと変わりました」
という話ではないです。
それでも、ひとつ確実に変わりました。
モヤモヤしたときに、
問題を切り分けられるようになったことです。
モヤモヤしたら、
「これは誰の課題だろう?」と考える。
相手の課題なら、そこから先は相手に任せる。
自分の課題なら、自分がやることを考える。
以前よりも、必要以上に
相手の問題まで背負わなくなりました。
今回紹介した4つのことは、
今も自然に続けられています。
こんな人に読んでほしい

読む前の私に近い人です。
- 言いたいことを飲み込んで、あとからモヤモヤする
- 他人の評価で、その日の気分が左右される
- 特定の人の態度が気になって、仕事以外の時間まで考えてしまう
そんな人には、
一度読んでみる価値があると思います。
ただし、296ページある対話篇形式の本です。
すぐに使えるノウハウが、
箇条書きで並んでいるタイプの本ではありません。
哲学者と青年のやり取りを読みながら、
「自分ならどう考えるだろう?」と
考えていく本です。
同じ読書カテゴリでは、
『ゼロ秒思考』のA4メモ書きと
『すぐやる!』の感想も書いています。


まとめ

- 『嫌われる勇気』は、岸見一郎さん・古賀史健さんによる2013年の本。哲学者と青年の対話篇形式で、アドラーの思想を解き明かしていく
- 私の印象に残ったのは「課題の分離」「承認欲求を手放す」「目的論」の3つ。なかでも行動がいちばん変わったのは「課題の分離」
- 読んでやめたのは、上司の機嫌をうかがう/頼まれた仕事を全部引き受ける/気が進まない誘いを無理に受ける/相手の代わりに解決しようとする、の4つ
- 劇的に人生が変わったわけではないものの、モヤモヤしたときに「これは誰の課題か」と切り分けられるようになった
- この4つは、今も自然に続けられている
