『サイコロジー・オブ・マネー』が教えてくれた、“合理的でなくていい”という解放

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お金の勉強を始めたころ、私はずっと
「正解」を探していました。

いちばん利回りのいい商品はどれか。
手数料は1円でも安いほうがいい。
配分は何%が最適か。

数字を突き詰めるほど、
なぜか気持ちは休まらないんです。

その肩の力を抜いてくれたのが、
モーガン・ハウセルの
『サイコロジー・オブ・マネー』でした。

今日はこの本のなかで、いちばん私に効いた
考え方を紹介します。

この記事でわかること

  • お金の「合理的な正解」を追いかけると疲れる理由
  • 本が教えてくれた「合理的(rational)」より「納得できる(reasonable)」という発想
  • その考えを受けて、私が実際に変えた2つのこと
目次

なぜ「合理的な正解」を追うと疲れてしまうのか

結論から言うと、お金の判断は数字だけで
決められないからです。

理屈のうえでの最適解は、たしかに計算できます。

過去のデータを並べれば
「こうするのが一番効率的」という答えは出る。

でも、その通りに動けるかは別の話なんですよね。

たとえば暴落のとき。

「長期なら持ち続けるのが正解」と頭では
わかっていても、資産がみるみる減っていく
画面を見て、平気でいられる人ばかりでは
ありません。

私も、最初の下落局面ではスマホを何度も
開いてしまいました。

正解を知っていることと、その正解に自分の心が
ついていけることは、まったく別。

ここがズレていると、いくら効率的な方法を
選んでも落ち着かないままです。

「合理的」より「納得できる」でいい

この本のメッセージを私なりにひとことで
まとめると、こういうことです。

冷徹に合理的(rational)であろうとするより、自分がまあまあ納得できる(reasonable)ほうを選んでいい。

完璧に効率的な選択より、自分が続けられて、
夜ぐっすり眠れる選択のほうが、長い目で見れば
勝ちやすい。

そんな趣旨の話でした。

これ、当たり前のようでいて、なかなか自分では
許可できないことなんですよね。

「もっと効率のいいやり方があるのに、
自分は非合理だ」と責めてしまう。

でもハウセルは、お金の決断には数字に表れない
「安心して眠れるか」という要素があると言います

数%の効率を取りにいって夜眠れないくらいなら、
少し非効率でも心穏やかでいられるほうがいい。

そう思えた瞬間、ずっと握りしめていた
「正解探し」を手放せた気がしました。

もう1つ、この本には「人はそれぞれ違うゲームを
プレイしている」という話も出てきます。

年齢も、収入も、これまでの経験も違えば、
正解も人の数だけある。

だから他人の投資法を見て焦る必要はない。

ここも、つい人と比べてしまう私には
よく効きました。

この本を受けて、私が変えた2つのこと

読んだあと、私は自分のお金との付き合い方を
2つだけ見直しました。

派手なことは何もしていません。

1.生活防衛資金を厚めに持つようにした

以前の私は、現金をたくさん置いておくのが
「もったいない」と感じていました。

眠っているお金は働いていない、
早く投資に回さなきゃ、と。

でも今は、生活費の数ヶ月分を現金で
しっかり確保しています。

この現金は「利回りゼロの無駄」ではなく、
「暴落しても狼狽売りしないための保険」だと
考えを切り替えました。

効率だけ見れば、遊んでいるお金かもしれません。

それでも、この余裕があるおかげで値動きに
一喜一憂しなくなりました。

私にとってはこれが「納得できる」バランスです。

2.値動きを見すぎるのをやめた

もう1つは、口座を開く回数を意識して
減らしたこと。

以前は毎日のように評価額をチェックして、
増えた減ったで気分が上下していました。

仕事にも集中できないし、正直しんどかったです。

今は、投資額そのものを無理のない範囲に
抑えたうえで、チェックは月に数回だけ。

見ないと決めたら、驚くほど心が
静かになりました。

私が個人事業主で、収入が会社員時代より
波があるぶん、この「揺れない仕組み」は
想像以上に効いています。

どちらも「最も効率的な正解」では
ないかもしれません。

でも、続けられて、眠れる。
私にはそれで十分でした。

こんな人に読んでほしい

数字で最適解を出そうとするほど、
なぜか落ち着かない。

他人の投資法を見ては、自分のやり方に自信が
持てなくなる。

会社員時代の私が、まさにそうでした。

給料日ごとに配分を計算し直しては、
「これで合っているのか」とモヤモヤしていた。

そんな人にこそ、
この本の「合理的でなくていい」という
視点は効くと思います。

お金の細かいテクニックが書かれた本では
ありません。

どちらかというと、お金と自分の心の距離を
どう取るか、という話です。

読み終えたあと、肩の荷が少し軽くなる。
私にとってはそんな一冊でした。

まとめ

  • お金の判断は数字だけで決まらない。「正解」を知っていても、心がついていけないと落ち着かない
  • 『サイコロジー・オブ・マネー』は「合理的(rational)」より「納得できる(reasonable)」選択でいい、と教えてくれる
  • 完璧な効率より、続けられて夜ぐっすり眠れる選択のほうが、長い目では勝ちやすい
  • 私が変えたのは2つ。生活防衛資金を厚めに持つこと、値動きを見すぎないこと
  • 数字で最適解を追って疲れている人ほど、肩の力が抜ける一冊です

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