新NISAに月いくら入れる?会社員なら「手取りの2〜3割」が基準になる理由
新NISAを始めたいけど、毎月いくら積み立てればいいのか、迷っていませんか?
「少なすぎても意味がないのかな」「でも多すぎて生活が苦しくなるのも嫌だな」と、金額が決められないまま先送りしている人は多いと思います。
この記事では、そんな悩みに対してシンプルな基準を提示します。
この記事でわかること
- 積立額の基準として「手取りの2〜3割」が目安になる理由
- 積立割合ごとに、経済的な余裕が生まれるまでのおおよその年数
- 「2割が無理」な人が取れる具体的な対処法
新NISAの積立額、実は「答え」がある

先に結論を言います。
会社員が新NISAで積み立てる目安は、手取りの2〜3割です。
「なぜその割合なのか」を説明するのがこの記事の本題ですが、まずは「具体的な割合がある」という前提から入りましょう。
「なんとなく毎月3万円」「ボーナスが出たらまとめて入れよう」では、どこへ向かっているのかがわかりません。
目標から逆算した割合を決めることで、積み立てが「仕組み」になります。感覚ではなく設計として動かせるようになる、それが大きな違いだと思っています。
私自身は会社員時代、資産形成の必要性を感じてから積立を始めました。当時はまとまった資産があったので一括での投資を選びましたが、もし会社員として積立から始めるなら、手取りの2割を目安にすると思います。
その理由を次の見出しで説明します。
手取りの何割で積み立てると、何年後に届くのか

年利7%で運用を続けた場合、「資産の取り崩しや運用益だけで生活できる状態」におおよそ何年で到達するかを整理すると、こうなります。
| 積立割合(手取り比) | 到達までのおおよその年数 |
|---|---|
| 1割 | 約33年後 |
| 2割 | 約24年後 |
| 3割 | 約18年後 |
| 4割以上 | 早く届くが、日々の生活が不自由になりやすい |
22歳で社会人になり手取りの1割を積み立て続けると、到達は55歳ごろ。ちょうど定年前後と重なります。2割なら46歳、3割なら40歳ごろです。
4割以上を積み立てると数字の上では早く到達しますが、日々の生活費が大きく削られます。外食もできない、旅行にも行けないという状態で長期間続けるのは現実的ではありません。
無理な節約は挫折の原因になります。続けられない仕組みは、仕組みとは言えないと思っています。
「無理なく長く続けられる」という条件を満たすのが、2〜3割という水準です。
積み立てを続けた先に、何が待っているのか

私が資産形成を真剣に考え始めたのは、30歳のころでした。
会社員として手取りの半分近くを貯め続け、30歳で1,000万円の貯金を達成しました。ただ、これはあくまで「貯金」であって、資産が働いてくれているわけではありませんでした。
結婚・子供・マイホームを想定し始めたとき、「このままではお金が足りない」と気づきました。
そこから資産形成・積立投資を真剣に始め、運用を続けました。その積み重ねの先に、今があります。
固定費を資産の運用益で賄えるようになり、会社員を退職することができました。
「手取りの2〜3割を投資に回し続ける」という地味な行動の積み重ねが、生活の選択肢を広げてくれました。劇的な変化ではなく、少しずつ積み上がっていく感覚です。あなたにも、その感覚を体験してほしいと思っています。
「2割なんて無理」と思ったら読んでほしい

とはいえ、手取りの2割を捻出するのが難しい人も多いですよね。
家賃・ローン・子育てのコストがかかる状況では、2割の確保は簡単ではありません。そこで、支出を構造から見直すアプローチを紹介します。
家賃・住居費
家賃は固定費の中でも特に大きい項目です。
安い地域への引越し、実家近くへの移転、地方移住などを検討する価値があります。私自身は親族の家に住まわせてもらっていた時期があり、その分を丸ごと貯金に回してました。
ローン
住宅ローンを組んでいる場合、金利の低いネット銀行への借り換えで月々の返済額を減らせることがあります。
一度シミュレーションしてみてください。数十万円単位で変わるケースも少なくありません。
子育てコスト
実家や行政サービス(保育・支援センター等)を積極的に活用することが有効です。
時短家電や家事代行を使い、自分が稼ぐ時間を確保するという発想の転換も試してみてください。
支出の構造を変えることで、積立の余力は作れます。すぐには難しくても「どうすれば2割にできるか」を問い続けることが、最初の一歩になります。
まず1割から始めてOK。でも「2割を目指す計画」だけは先に立てる

「どうしても2割は無理」という状況であれば、1割から始めてもかまいません。
「いつ、どうやって2割にするか」という計画を立ててから、第一歩を踏み出してください。
昇給のタイミングで上乗せする、固定費を削れたらその分を積立に回す、など具体的なシナリオを持ちましょう。
1割で始めること自体は、ぜんぜん問題ありません。大切なのは、そこで止まらないことです。「今は1割だが、3年以内に2割に引き上げる」という意識を持てるかどうかが、長期的な差につながっていきます。
小さく始めて、育てていく。それで十分ですよ。
赤字の人は投資より「支出管理」が先

毎月の収支が赤字の場合、まず投資の前に固定費の見直しが必要です。
投資は「余剰資金」で行うものです。生活費が足りない状態で積立を始めると、必要なときに解約しなければならなくなり、タイミングによっては損失が出る可能性もあります。
まず取り組みたい固定費の見直し:
- スマホ代:大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、月5,000〜10,000円程度の削減になることが多い
- サブスク:動画・音楽・雑誌など、使っていないものを棚卸しする
- 保険:過剰な保障がないか確認する。独身なら死亡保障は不要なことも多い
固定費は一度削ると毎月効いてくる、コスパの高い節約です。
固定費の見直し手順を一通りまとめた記事もあります。参考にしてみてください。

「まず土台を整える」という順番で動いてみてください。赤字を脱したら、そこから積立をスタートしましょう。
まとめ

- 新NISAの積立額は「手取りの2〜3割」が基準になる
- 年利7%で試算すると、2割なら約24年、3割なら約18年で経済的な余裕が生まれやすい
- 4割以上は数字の上では早いが、日々の生活が不自由になりやすく続きにくい
- 「2割が無理」な人は、家賃・ローン・固定費を構造から見直すアプローチが有効
- まず1割から始めるのはOK。ただし「いつ2割にするか」の計画を先に立てること
- 収支が赤字の人は、投資より先に固定費削減に取り組む
積み立ての「金額」は収支という制約の中で決まります。でも「割合」は、どこへ向かうかのコンパスです。まず自分の割合を決めることから、始めてみてください。
※本記事は個人の体験・見解の共有であり、特定の銘柄や商品を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
