他人のポートフォリオの円グラフを見て、
そのまま真似しようとして手が止まったことは
ありませんか?
私は資産を4つに分けて、それぞれ25%ずつを
目安にしています。
現金、日本高配当株、米国高配当株、
S&P500(インデックス)。この4つです。
仮に資産が2,000万円だとすれば、各500万円ずつ。
でも、この形をいきなり作ろうとすると
詰まります。
4つ同時に買い始めるお金なんて、
普通はありません。
私も一度に作ったわけではないんです。
現金から始めて、次にインデックス、
高配当株は最後。
しかも高配当株は「待って」から買いました。
この記事でわかること。
- 四等分を作る3つのステップと、その順番にした理由
- 高配当株だけ「買うタイミングを待つ」理由
- 現金25%が、実は2種類のお金でできている話
なお、2,000万円という金額はあくまで
計算しやすくするための仮定です。
私の資産額の話ではありません。
前提:4つの役割だけ先に

| 資産 | 役割 |
|---|---|
| 現金 | 下落時のクッション・生活の安心材料 |
| 日本高配当株 | 配当を受け取る柱。銘柄を選んで積み上げる |
| 米国高配当株 | 配当を受け取る柱。日本経済に偏らせないための分散 |
| S&P500(インデックス) | 値上がり益で資産全体を育てる |
私は債券を持たず、そのかわりに現金を1本の柱にしています。

本題は、この完成形をどういう順番で作るかです。
ステップ1:現金(生活防衛資金)を先に埋める

最初に手をつけたのは投資ではなく、現金でした。
理由は身も蓋もありません。
現金がないと、株を持ち続けられないからです。
生活費が足りなくなったとき、手元に
現金がなければ株を売るしかない。
しかもそういう場面は、たいてい景気が悪くて
株価も下がっているときに来ます。
いちばん売りたくないタイミングで
売らされるわけです。
「投資は早く始めたほうが有利」と
よく言われます。
それは私も否定しません。
ただ、途中で降りてしまったら意味が
ないんですよね。
私は「早く始める」より
「降りずに済む形を先に作る」を選びました。
生活防衛資金をいくら貯めるかは、
働き方で変わります。

ステップ2:S&P500をNISAで淡々と積み立てる

現金の柱ができたら、次はインデックスです。
私はS&P500を新NISAで積み立てています。
ポイントは「淡々と」の部分です。
ここは買うタイミングを一切考えません。
毎月決まった日に決まった額が引き落とされて、
勝手に買われていく。
相場が上がっていようが下がっていようが、
私は何もしないです。
インデックスは「判断しないこと」が仕事だと
割り切っています。
設定を一度済ませたら、あとは放置。
この放置できる資産が1本あると、
精神的にかなりラクになります。
S&P500とオルカンで迷っている方は
こちらもどうぞ。

ステップ3:高配当株は「落ちてから」買う

ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところ。
ステップ2で「タイミングは考えない」と
書いたばかりですが、高配当株についてだけは
真逆のことをしています。
下がるまで待つんです。
矛盾しているように見えますよね。
でも、2つは目的が違うんです。
インデックスの目的は資産を育てること。
だから時間を味方につけて、早く長く持つほうが
有利になります。
一方、高配当株の目的は配当を受け取ること。
配当利回りは「配当額 ÷ 株価」で決まるので、
株価が下がるほど、同じ配当をもらうのに
必要な金額が減る。
だから待つことに意味があります。
合図は日本株と米国株で違う
「落ちた」の判断基準は、日本株と米国株で
分けています。
| 対象 | 見ている合図 |
|---|---|
| 日本の個別株 | 配当利回りが税引前4%を超えたとき |
| 米国のETF | 「〇〇ショック」級の大きな下落が来たとき |
日本株は銘柄を1つずつ選んでいくので、
銘柄ごとの物差しが要ります。
私の場合は税引前4%。
これを超えてきたら検討の対象に入れます。
米国のほうはETFで買っているので、
中身の銘柄を1社ずつ選ぶことはありません。
持っている目的も少し違って、
日本経済に偏らせないための分散という
位置づけです。
だから見ているのは利回りではなく、
市場全体がどれだけ下げたかになります。
私が米国の高配当ETFを最初に買ったのは、
コロナショックのときでした。
市場全体が1か月ほどで3割以上下げた、
あの局面です。
そのとき買った分が、いまも一番いい利回りで
回ってくれています。
その後も大きく下げた場面で何度か買い増して、
いまの形になりました。
待った結果、利回りはこうなっています
待つことにどれだけ意味があるのか、
実際の数字を出します。
私が持っている米国高配当株の部分は、
取得単価に対して税引前5%台の配当が
戻ってきています。
一方、いま同じものを新しく買ったとしたら、
利回りは3%前後。
値上がりした後の株価で買うことになるからです。
同じ商品なのに、受け取れる利回りが2%近く違う。
この差は買ったタイミングだけでついたものです。
裏を返すと、
いまは買い増しの局面ではありません。
大きな下落が来ていないからです。
次の合図が出るまで、米国側はただ待っています。
なお、受け取った配当はドルのまま置かず、
すぐ円に替えています。
配当は貯めるお金ではなく、暮らしを豊かに
するために使うお金だと決めているからです。
日本株と米国株、どちらを先に買うかは決めていない
日本と米国の2本に順番はつけていません。
先に合図が出たほうを買うだけです。
どちらかを優先すると、合図が出ている側を
見送ることになりますから。
ペースはかなり違います。
日本株は市場が平穏でも条件を満たす銘柄が
ぽつぽつ出てきますが、米国のほうは数年に
一度あるかどうか。
この非対称なリズムのまま買っていけば、
結果として2本とも埋まっていきます。
なお日本株は特定の銘柄に集中させず、
約100銘柄まで散らしています。

現金25%の正体は「2階建て」でした

さて、ステップ3を読んで気づいた方が
いるかもしれません。
「下がるまで待つ」なら、下がったときに
買うお金はどこから出てくるのか。
ここが、私が四等分を作っていく過程で
いちばん腑に落ちた部分です。
現金25%は、性格の違う2種類のお金で
できていました。
| 現金の中身 | 役割 | 使っていいとき |
|---|---|---|
| 生活防衛資金 | 収入が止まっても暮らしを守る | 生活が苦しくなったとき |
| 買い場待ちの現金 | 下落局面で高配当株を買う | 株価が下がったとき |
この2つを混ぜてはいけません。
もし1つの財布にしていたら、暴落が来たときに
「防衛資金を取り崩して買ってしまおうか」と
迷うはずです。
そして買った直後にさらに下がったら、
生活の土台まで削れてしまう。
だから私は、生活防衛資金には手をつけないと
決めています。
買い場待ちの現金は、それとは完全に別枠です。
そうは言っても、使わない現金を持ち続けるのは
もったいなく感じますよね。
私も最初はそう思っていました。
でも現金は「まだ何にも決めていないお金」では
なく、「下がったときに動くための準備」です。
役割を持たせてからは、口座に置いてあるだけの
状態が気にならなくなりました。
まとめ

四等分のポートフォリオを、私がどういう順番で
作ってきたかをお話ししました。
- 完成形は現金・日本高配当株・米国高配当株・S&P500を各25%。ただし一度に作ったものではない
- ステップ1は現金。生活防衛資金を先に埋めることで、下落時に株を売らずに済む形を作る
- ステップ2はS&P500をNISAで淡々と。ここはタイミングを考えず、設定したら放置する
- ステップ3は高配当株。合図は日本株が「配当利回り税引前4%超え」、米国ETFが「〇〇ショック級の下落」。順番はつけず、先に合図が出たほうから買う
- 現金25%は2階建て。生活防衛資金と買い場待ちの現金は、混ぜずに分けて持つ
作った資産をどう取り崩していくかは、
また別の話になります。
私が4%ルールを採用しなかった理由と、実際に
やっている取り崩し方は こちら にまとめました。

※本記事は個人の体験・見解の共有であり、特定銘柄や商品を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
