「高配当株って、何銘柄くらい持てばいいの?」
日本の高配当株投資を始めると、
多くの人がぶつかる疑問だと思います。
私は日本高配当株への投資を5年以上続けていて、
現在は約100銘柄に分散しています。
こう言うと、
たいてい「多すぎない?」と驚かれます。
でも私にとっては、
この銘柄数が「ちょうどいい」んです。
この記事では、その理由を体験ベースで書いていきます。
この記事でわかること
- 私が約100銘柄に分散している3つの理由
- 銘柄数より大事にしている「セクター分散」の考え方
- 100銘柄分散の正直なデメリット
- 多銘柄分散が向く人・向かない人
結論:100銘柄は「守りを固めた結果」です

最初に結論です。
私が約100銘柄に分散しているのは、
「どれか1社がコケても、配当全体はほぼ揺らがない」状態を作るためです。
高配当株投資のゴールは、
株価の値上がり益ではありません。
配当という現金収入を、
長く安定して受け取り続けることです。
だとすれば、一番怖いのは
「特定の銘柄に頼りすぎること」ですよね。
最初から「100銘柄持つぞ」と
決めていたわけではありません。
個別株のリスクを下げようと買い進めていったら、
結果として約100銘柄になっていた。
そんなイメージです。
ちなみに私は、日本高配当株を
SBI証券の特定口座で運用しています。
NISA口座はインデックス投資に使っているので、
高配当株は特定口座と割り切っています。
(NISAでの運用の考え方は こちら にまとめています)
理由1:1銘柄あたりの影響を「約1%」まで小さくできる

減配や不祥事は「避ける」より「効かなくする」
個別株には、どうしても避けられないリスクがあります。
- 業績悪化による減配・無配
- 不祥事や事故による株価急落
- 業界そのものの構造変化
どれだけ財務を分析しても、
これらをゼロにはできません。
私は「予測の精度を上げる」より、
「外れたときのダメージを小さくする」ほうに
力を入れることにしました。
約100銘柄に分散すると、
1銘柄あたりの比率はざっくり1%前後になります。
どこか1社が無配になっても、配当全体への影響は約1%。
「痛いけど、生活設計は揺らがない」レベルに収まります。
これが10銘柄しか持っていなかったら、
1社の無配で配当の約10%が吹き飛びます。
この差は、長く続けるうえで
とても大きいと感じています。
理由2:銘柄数より「セクター分散」を重視しているから

業種をバラバラに持つと、景気の波に強くなる
実は、私が一番大事にしているのは
銘柄数そのものではなく、
セクター分散(業種の分散)です。
高配当株だけを集めると、
利回りの高い特定の業種に偏りがちです。
でも、同じ業種の銘柄は景気が悪くなると
一斉に下がり、一斉に減配しやすい。
銘柄数を増やすことより、「業種を偏らせないこと」のほうが大事。
これが5年やってきた私の実感です。
業種を広くカバーした結果、銘柄数が増えた
幅広い業種から
「これなら長く配当を出してくれそう」
という銘柄を選んでいくと、
自然と銘柄数は増えていきます。
私の場合、
その積み重ねの結果が約100銘柄でした。
「100」という数字が目的だったのではなく、
セクター分散を徹底した副産物なんです。
理由3:夜ぐっすり眠れる(メンタルへの効果が大きい)

地味ですが、
これが一番のメリットかもしれません。
会社員時代の私は、
株価が下がるたびに証券口座を開いては
ソワソワしていました。
保有銘柄が少ないと、
1社のニュースで資産全体が大きく動くからです。
約100銘柄に分散した今は、
個別のニュースで動揺することがなくなりました。
- どこかが下がっても、どこかが支えてくれる
- 決算シーズンに1社ずつ張り付かなくていい
- 「全部が同時にダメになる」状況がほぼ想像できない
投資で一番もったいないのは、
暴落時に怖くなって全部売ってしまうことだと思います。
分散は、リターンのためというより
「続けるためのしくみ」と考えています。
自分がどこまでの値動きに耐えられるか、
という話は こちら で書いています。
私の買い方:割安なタイミングでコツコツ買い増す

参考までに、私の買い方も書いておきます。
「私はこうしている」という
一例として読んでください。
- 一気に買わず、割安だと感じたタイミングで少しずつ買い増す
- 市場全体が下がっている局面は、むしろ買い増しのチャンスと捉える
- ポートフォリオ全体の配当利回りは税引前5%以上を維持できている
利回りの数字だけ見ると
「高すぎでは?」と思うかもしれません。
これは5年以上かけて、
安いときに拾い続けてきた結果です。
なお、暴落時に買い増せるのは、
生活費とは別の余裕資金で投資しているからです。
投資の前提になる守りのお金については
投資を始める前にやっておきたい「生活防衛費」の貯め方 にまとめています。
正直なデメリット:100銘柄分散はラクじゃない

いいことばかり書いてもフェアじゃないので、
デメリットも正直に書きます。
管理の手間はそれなりにかかる
約100銘柄あると、全部の決算を
じっくり読むのは現実的ではありません。
私は「配当が維持されているか」を中心に、
ざっくりチェックするスタイルです。
大きく勝つことはない
1銘柄の株価が2倍になっても、
資産全体で見れば約1%増えるだけです。
「テンバガー(株価10倍になる銘柄)で
一発逆転」みたいな夢はありません。
ただ、高配当株投資の目的は配当の安定なので、
私はここを割り切っています。
買い増しに時間がかかる
割安なタイミングを待ちながら
少しずつ買うので、ポートフォリオが育つまで
年単位の時間がかかります。
短期で結果を求める人には、正直向いていません。
多銘柄分散が向く人・向かない人

| 向く人 | 向かない人 | |
|---|---|---|
| 目的 | 配当収入を安定させたい | 値上がり益で大きく増やしたい |
| 期間 | 5年10年と長く続けたい | 短期で結果を出したい |
| 性格 | 株価が下がると不安で落ち着かない | 株価が下がっても気にならない |
会社員時代の私のように
「本業が忙しくて、株に張り付く時間はない。
でも配当という収入の柱は育てたい」と
いう人には、相性のいいやり方だと思います。
逆に、少数の銘柄をじっくり分析して
集中投資したい人には、
まどろっこしく感じるはずです。
どちらが正解という話ではなく、
自分の性格と目的に合うかどうかですね。
まとめ:分散は「続けるためのしくみ」

最後に要点をまとめます。
- 私は日本高配当株を約100銘柄に分散している(SBI証券・特定口座で5年以上運用)
- 理由は「1銘柄の影響を約1%に抑える」「セクター分散の徹底」「心の安定」の3つ
- 銘柄数そのものより、業種を偏らせないことが大事
- 買い方は割安なタイミングでの買い増し。全体の配当利回りは税引前5%以上
- デメリットは管理の手間・爆発力のなさ・時間がかかること
高配当株投資は、派手さはないけれど
「配当が振り込まれるたびに、自由に近づく」
実感のある投資だと思っています。
銘柄数に唯一の正解はありません。
ただ、「1社に何かあっても揺らがない形を作る」
という考え方は、
これから始める方の参考になればうれしいです。
※本記事は個人の体験・見解の共有であり、特定銘柄や商品を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
