会社員時代、投資をしていることを
家族に心配されました。
「それ、大丈夫なの?」という聞かれ方です。
そこで説明を頑張ったかというと、していません。
心配の中身に短く答えて、
あとは自分の口座の画面を見せただけでした。
家族はそのあと、NISAでインデックス投資の
積立を始めました。
投資を始めたばかりで家族に心配されている、
会社員時代の私のような人に向けて書きます。
この記事でわかること
- 家族が心配していたのは「儲かるかどうか」ではなかったこと
- 私が使った2つの例え話
- 例え話より効果があった、たった1つの行動
家族が心配していたのは2つだけだった

心配の中身は、大きく2つでした。
- 元手が減るのが怖い
- ギャンブルに見えている
投資の話をしようとすると、
つい仕組みの説明から入りたくなります。
長期で持てば、分散すれば、複利が効いて──。
でも、この2つを気にしている相手に、
仕組みの話は届きません。
知りたいのは「うちのお金は減らないのか」
だからです。
だから私が話したのも、増やし方の話では
ありませんでした。
もし家族に渋い顔をされているなら、
説明する前に一度聞いてみてください。
「何が心配?」の一言で十分です。
減るのが怖いのか、怪しい話に見えているのか、
家計に手が回らなくなるのが嫌なのか。
心配の中身によって、返す言葉は
まったく別のものになります。
例え話その1:現金だけで持つのも「1点買い」

「元手が減るのが怖い」に対して話したのは、
こんなことです。
全部を現金で持つのも、円という1つのものに全額を入れてる状態だよ
投資をしない選択は、一見ゼロリスクに見えます。
数字の上では、預金残高は減りませんから。
ただ、物価が上がれば、同じ1万円で
買えるものは減ります。
額面は減らなくても、中身は目減りする。
「現金だけなら安全」と言い切れる場所では
ないんですよね。
この話をすると、「投資は危険/貯金は安全」と
いう二択ではなくなります。
どちらもリスクの置き場所が違うだけ、
という話に変わる。
ただし、ここで「だから投資しよう」と
つなげると、ただの説得になります。
現金が手元にないうちは、投資より生活防衛費を
貯めるほうが先です。

例え話その2:預金も、銀行がどこかで働かせている

「ギャンブルに見えている」への答えが、
もう1つの例え話でした。
銀行に預けたお金は、金庫で寝てるわけじゃないよ。銀行が会社に貸して、その利息で儲けてる
預金と投資は、実は地続きです。
違うのは、あいだに銀行が入るかどうか。
お金の預け先を自分で選ぶか、
銀行に選んでもらうか。その差です。
ギャンブルとの違いも、ここで説明できます。
競馬や宝くじは、参加者が出したお金から主催者の
取り分を引いて、残りを分け合う仕組みです。
誰かが受け取る分は、誰かが失った分。
会社にお金を出す場合は、原資が違います。
配られるのは、その会社が事業で稼いだ利益です。
みんなが同時に増えることも、
原理的にはあり得ます。
もちろん、会社が稼げなければ株価は下がります。
減らない、とは言えません。
ここをぼかして話すと、あとで信用をなくします。
いちばん効果があったのは、口座の画面を見せたこと

例え話は2つとも話しました。
でも、家族の様子が変わったのは、
言葉のほうではありませんでした。
証券口座とアプリの画面を、
そのまま見せたときです。
私の説明がうまかったからではないと思います。
画面に並んでいたのは、私が実際に
やっていることだけですから。
説得しようとすると、どうしても
「やったほうがいい」という圧が乗ります。
熱心に説明されるほど、
身構えてしまうことってありませんか。
画面は何も主張しません。
やっている人が目の前にいる、という事実だけが
残ります。
投資を家族に説明するときは、
説得しないほうがいい。
そう思っているのは、
この順番を経験したからです。
見せるときのコツを1つだけ挙げるなら、
増えている月を選ばないことです。
都合のいいところだけ見せると、
次に下がったときに一気に信用を失います。
減っている月も含めて、そのまま見せる。
「こういう上下がある前提でやっている」が
伝われば十分です。
家族はNISAでインデックス積立を始めた

その後、家族はNISAでインデックス投資の積立を
始めました。
私が「これを買いなよ」と指定したわけでは
ありません。
順番としては、説明が先ではなく、
画面が先でした。
家族が同じように動き出すと、次に迷うのは
枠と金額です。
そのあたりは、この2本にまとめています。


まとめ

- 家族の心配は「儲かるか」ではなく「減らないか」だった。まず中身を確かめる
- 「元手が減るのが怖い」には、現金だけで持つのも1点買い、という話をした
- 「ギャンブルに見える」には、預金も銀行が会社に貸して働かせている、という話をした
- いちばん効果があったのは例え話ではなく、口座の画面を見せたこと
- 説得しない。やっているところが見えていれば、始める人は自分のタイミングで始める
※本記事は個人の体験・見解の共有であり、特定の銘柄や商品を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
